息子への手紙

私からのメッセージ

拝啓 

そちらでの生活はいかがですか?爺ちゃん、ばあちゃん、と仲良くしてますか?いきなりの一方てきな
質問攻めからですまなかった。とりあえず、父さんは身体のあちこちが痛んでは来たが、仕事を続けて
いるから・・・・。お母さんは、ちょっとした病気で大学病院に通ってますが、今すぐどうこうはない
みたいなので心配しないで・・・・。それはお前の方がよく分かるよな。(笑い)そうそう拓人(仮名
)は横浜市内の会社で働いているよ。関西方面の出張が多いみたいです。今拓人は自宅から1時間の所
に住んでいます。だからお母さんと二人で自由気ままに暮らしています。とにかく話すことがいっぱい
で親バカで申し訳ないとは思うが、もう少し我慢して聞いてください。父さん、仕事で怪我をして去年
から一年仕事をしてなくて仕事復帰後、お母さんを扶養にしたら非課税世帯になりました。年寄りには
ありがたいです。でもやっぱり父さんも母さんも寂しい・・。宏美(仮名)遠くにいるお前に会いたい。
そんな気持ちを紛らわす為につい母さんと二人で墓参りに行ってしまうがやっぱり寂しい。お前の四十
九日の終わる頃、父さんの夢の中に来てくれてありがとう。暗闇の中一筋の光の中でみんな手を振って
くれた。そんな光景を父さんは何の感情もなく岩を平に削った壁にあるのぞき穴から、只々覗き込んで
いた。七~八人いた中の黒縁メガネのお前と同年代の男の子の遺影がゆっくり近ずいて来た。私はこの
子、お前の友人かと思うと。「違うよ。道に迷った俺をここまで導いてくれた」抑揚のないお前の声が
聞こえた。いきなり上部が明るくなりお前達は光の中へといってしまい私は目が覚めた。その体験は夢
ではないと信じています。私だけではなくお母さんと拓人にもお前なりに伝えている事も、父さんには
感じ取れた。お前がいなくなった直後は後悔と怒りと悲しみに支配され泣くことすらまともに出来な
かった。けれどもお前からのメッセージを受け今まではなかった感情がこみ上げて子供のように泣いた。
自分を支配していたものが少し消えて分かった。いつまでも嘆いていることは前に進めないと言う事。
やはり物事には順番がある。順番ぬかしは駄目だが、親として悔しいが許すしかない。もう少しだね。
    

私の実体験