息子の声

私からのメッセージ

私は、この日が来る事がとても恐かった。その日、その時、が遂に訪れた。何だか自分だけが異常に恐
れてた。息子が奥で眠る炉の扉が静かにそしてゆっくり閉じられて、息が止まりそうになった。私の目
の前で線香の煙が真直ぐに登り、やがて力尽きる様に空気の中へもまれて消えた。あとはこの時が終る
までの控室へ向かおうと身体の向きを変え歩き出した瞬間、頭上50cm位の所から最初は、はっきりと
息子の声が聞こえた。「父さん、あり・・・・。」やはりあの時と同じ抑揚のない息子の声が聞こえた。
慌てて後ろを振り返ると、そこにはうっすら笑う息子の遺影があった。私の身体から力が、一気に抜け
た。あの時の線香の煙の様に、私の人生が真直であったなら、息子の人生は変わったかもしれません。

私の実体験です。